熊の剥製とライフルを葬儀会場に飾りたい…実現可能でしょうか？

Question

父は生前、猟師として山に入り、大きな熊を仕留めた経験を誇りとして生きてきました。自宅にはその熊の頭部の剥製や、狩猟に使っていたライフルが大切に保管されています。葬儀でも、まるで森と一緒にいるかのような父らしい空間を演出し、来てくださった親族や友人に父の人生を感じてもらいたいのですが、これらを式場に飾ることは可能でしょうか？

特に気になる点は以下です。

・熊の剥製を会場に持ち込んで飾ってもマナー違反にならないか？
・ライフルは銃刀法の観点から持ち込み自体が難しいと聞くが、会場での展示は許可されるか？
・安全性や他の参列者（特にお子さん）の配慮として、どのような対策が必要か？

式場の制約や法律・マナー面を踏まえた上で、具体的にどうすれば実現できるのか、または代替案があれば教えてください。よろしくお願いいたします。

齋藤 親（東京葬儀） · Accepted Answer

お父様の猟師としての誇りや、山と寄り添った人生を偲ぶために熊の剥製を式場に飾りたいというお気持ち、素晴らしい演出だと思います。多くの葬儀会場では動物剥製を装飾品として飾ることを許可しておりますので、事前に安全対策を講じれば問題なく展示できます。具体的には、重さのある剥製を転倒させないため、専用の台や固定具でしっかり支えることが大切です。また、小さなお子様を含めた参列者の視線を配慮し、会場入口のロビーや通路脇に設置して「ご自由にご覧ください」と案内する形にすると、違和感なく父の生きざまを伝えられます。

一方、実際のライフル（実銃）については、銃刀法による許可証の管理と移動要件を満たさねばならず、葬儀場への持ち込みは非常に難しいのが現実です。銃器は厳重な管理下でのみ移動が認められるため、式場が安全面の責任を負えないケースがほとんどです。そのため、お父様がライフルを構える姿を残したお写真を大きなパネルにして飾る、あるいは許可不要なモデルガンやミニチュアで雰囲気を再現する方法をおすすめします。

いずれの場合も、担当の葬儀社に「剥製を使いたい」「ライフルは写真パネルで代用したい」と早めにご相談ください。会場の規約や設営スタッフと連携のうえ、安全かつ故人らしいお見送りが実現できるよう、最善のプランを一緒に考えさせていただきます。どうぞお気軽にお声がけください。

熊の剥製とライフルを葬儀会場に飾りたい…実現可能でしょうか？

齋藤 親（東京葬儀）

齋藤親（東京葬儀）