親族・友人だけが見られる限定公開ライブ配信で葬儀を行うことは可能ですか？

Question

高齢の祖母が先日永眠し、家族葬で見送る予定です。しかし、遠方の親戚や病気で式場に来られない友人も多く、本来なら駆けつけたかったという声が届いています。そこで、葬儀当日の様子をインターネットでライブ配信し、親族やごく親しい友人のみが視聴できる「限定公開」でお別れの場を共有できないかと考えています。

具体的に知りたいのは、
1）YouTubeの限定公開やWeb会議ツールを使った配信は、葬儀の厳粛な雰囲気や礼儀作法を損なわずに実施できるか
2）配信に際して必要な機材（カメラ・マイク・回線環境）や、式場側・僧侶への許可の取り方
3）プライバシー保護（URL・パスワード管理）や、視聴者のマナー喚起方法
4）トラブルを防ぐためのリハーサルや当日のサポート体制

などです。遠隔地からも心を込めてお見送りしたいので、実際に限定公開ライブ配信を取り入れた経験のある方や、葬儀社・式場関係者の方のご意見をぜひお聞かせください。よろしくお願いいたします。

門明 毅（東京葬儀） · Accepted Answer

近年、遠方やご高齢、病気などで式場にお越しになれない方々のために、葬儀を限定公開のライブ配信でお届けするケースが増えています。厳粛さを保ちつつ実施するポイントは次のとおりです。

1. 配信方式と許可
プラットフォーム選定：YouTube限定公開、Zoom・Teamsの招待制ミーティング、あるいは葬儀社専用配信サービスなどから選びます。

式場・僧侶への相談：読経や焼香の間に撮影が入ることを、事前に僧侶と式場に説明し、ご了承を得ておきましょう。

2. 機材と配線環境
映像機材：式場の常設カメラでも可能ですが、最低限の三脚カメラ１台とワイヤレスマイク（司会者または僧侶用）、スピーカー兼用ミキサーがあると安心です。

通信回線：固定回線（光回線以上）を優先。Wi-Fiの場合は混雑時の帯域制限に注意し、有線LANも確保してください。

3. プライバシーと視聴マナー
アクセス管理：URLの共有はメールか封書に限定し、配信画面にパスワード入力を必須にします。

視聴ガイド：開始前に「マイクはミュートで」「チャットやリアクションはお控えください」など、マナーを記載したシンプルなガイドラインを視聴者へ送付します。

4. リハーサルとサポート
事前テスト：配信前日に音声・映像・回線のチェックを必ず実施し、回線トラブルやカメラ位置の調整を行います。

当日運営：葬儀社または配信担当者が式場内で映像切替や音量調整、視聴者からの緊急連絡対応を行うサポート体制を整えましょう。

―――
このように、技術面とマナー面をきちんと押さえれば、限定公開ライブ配信は大切な方々への温かいお見送りになります。導入をお考えでしたら、早めに担当葬儀社へご相談いただき、使用機材や式次第との兼ね合いを含めた詳細プランを詰めていくことをおすすめします。ご不明点があればいつでもお手伝いいたします。

親族・友人だけが見られる限定公開ライブ配信で葬儀を行うことは可能ですか？

門明 毅（東京葬儀）

門明毅（東京葬儀）