日蓮宗の葬儀でゴスペルクワイヤーを呼んで歌ってもらうのはマナー違反でしょうか？

Question

先日、ゴスペルクワイヤーの練習中に叔母が急に倒れ、現在は入院中で容態を見守っている状況です。叔母は長年クワイヤに所属し、歌うことを生きがいにしてきました。もしも葬儀を執り行うことになった際には、そのクワイヤの仲間たちに式場で歌を披露してもらい、参列者とともに叔母を偲ぎたいと考えています。わが家は日蓮宗で、読経や題目唱和が中心の式となるかと思いますが、ゴスペルを取り入れることに宗教的・マナー的に問題はないでしょうか。

木南 健（東京葬儀） · Accepted Answer

叔母様がゴスペルクワイヤーで歌われていたとのこと、音楽でお見送りをしたいお気持ち、素晴らしいと思います。日蓮宗の葬儀においても、ゴスペルは宗教上の明確な禁止事項はありません。ただし、以下の点にご留意いただくとより安心です。

まず、読経や題目唱和の合間に歌う時間を設ける際は、ご住職と事前にステージ構成をご相談ください。たとえば「導師入場後の読経が終わってから」「焼香の前の空白時間」など、厳粛な儀式を邪魔しないタイミングを調整していただくと、参列者にも自然に受け入れられます。

また、式場の音響設備や音量にも配慮が必要です。大きすぎる音量は周囲に響きますので、使用機材やマイク配置を葬儀社担当者と打ち合わせ、控えめなセッティングを行いましょう。

さらに、参列者の年齢層や式場の広さを考慮し、全員が着席したままで聞けるようなアレンジ（椅子を正面に並べる、簡単な手拍子のみ許可するなど）を事前にクワイヤにも共有しておくとスムーズです。

最後に、ご親族やご友人にも「叔母様を音楽で送るセレモニーがある」旨を招待状や式次第に明記し、理解を得ておくと当日の雰囲気がより温かく一体感のあるものになります。ご住職、式場スタッフ、クワイヤの皆様と綿密に打ち合わせのうえ、心に残るお見送りを実現されてください。ご不明点はいつでも担当葬儀社までお知らせください。

日蓮宗の葬儀でゴスペルクワイヤーを呼んで歌ってもらうのはマナー違反でしょうか？

木南 健（東京葬儀）

木南健（東京葬儀）