マクドナルドの「ハッピーセット」のおもちゃを母の葬儀に飾りたいのですが「ハッピー」が不謹慎に感じられますか？

Question

現在入院中の母は、年齢を忘れるほど子供のように無邪気な人で、マクドナルドの「ハッピーセット」についてくるおもちゃを長年集めてきました。コレクションを見るたびに微笑んでいた姿が忘れられません。そこで、将来葬儀を行うときには、母の好きだったハッピーセットのおもちゃを祭壇脇やメモリアルコーナーに飾り、「ハッピー」という言葉を通じて母らしさを表現したいと考えています。ただ、一方で「ハッピー」は葬儀の場にそぐわないのではないか、と心配でもあります。仏式の家族葬を予定しており、参列者は親族約20名ほどです。実際にこんな形のメモリアル飾りを採用された方や、葬儀社・斎場スタッフの方から、マナー的・宗教的に問題ないかどうか、また配慮すべきポイントなどをご教示いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いいたします。

木南 健（東京葬儀） · Accepted Answer

お母様が大切にされていたハッピーセットのおもちゃを飾るお気持ち、温かくてすてきだと思います。故人様の“らしさ”を伝えるメモリアル小物は、参列者にも笑顔と会話のきっかけをもたらし、ご遺族の思い出を共有する良い演出になります。

ただし、葬儀は様々な方が参列する神聖な場ですので、以下の点にご留意ください。

飾る場所と雰囲気の調整
メインの遺影横ではなく、受付横や会食スペースの一角に「メモリアルコーナー」を設けると、「ハッピーセット」はあくまで追悼の一品として自然に馴染みます。背後に淡い布をかけるなど、全体の色調に合わせると場の統一感も損ねません。

ご親族・斎場スタッフへの事前共有
「故人が大好きだった品であること」「メイン遺影は従来通り写真を使用すること」をあらかじめご親族にも伝え、ご理解を得ておきましょう。斎場側にも飾り付けの許可を取り、スペースや清掃面で問題がないか確認しておくと安心です。

宗教的・文化的配慮
仏式の家族葬では「生前の想いを大事にする」こと自体は歓迎される傾向にありますが、あまりにポップすぎる演出は「葬儀の厳粛さ」を好む方には違和感を与える場合もあります。あくまで故人を偲ぶ小道具として、あくまでも控えめにまとめるのがポイントです。

もし参列者の年齢層や宗旨を考慮して心配が残るようであれば、葬儀後に集まる会食や偲ぶ会の場で飾り、葬儀本番は典礼に集中する方法もあります。大切なのは、ご家族が安心して「らしさ」を表現できることです。担当の葬儀社にもお気持ちをお伝えいただき、一緒に最適な飾り方を考えてみてください。ご不明点があれば、いつでもご相談を承ります。

マクドナルドの「ハッピーセット」のおもちゃを母の葬儀に飾りたいのですが「ハッピー」が不謹慎に感じられますか？

木南 健（東京葬儀）

木南健（東京葬儀）