香典で葬儀費用を全額補う事ができますか？

Question

父が先日、医師より余命宣告を受けました。
父は数10年以上前ですが、市議会議員をやっていた事もあり交友関係も広いのですが、正直資産があるわではありません。私ども子供も余裕がありません。

本当は家族葬で少数でやりたいのですが、交友関係などもあるため、そういうわけにはいきません。
先日、妹の娘の結婚式に現役の市議会議員を呼んだくらいです。

しかし、何百名の規模の葬儀となると、正直予算オーバーです。

妹と話しているのですが、実は参列者が多くなれば香典で葬儀費用を全額補う事ができるのではないか？全額補えなくても葬儀費用の負担を減らす事ができるのではないか？と思っています。

計算すると可能な気がするのですが、実際のところ可能なのでしょうか？

横田【家族葬ひびき県央】 · Accepted Answer

①”香典の相場”で検索してみる
②参列予定者をリストアップする
③上記の①と②を掛け合わせる
これで、大まかな香典総額は把握できます。…A

④葬儀社から事前見積もりをとる…B
A－Bで収支が分かります。

公営斎場を使用できると費用を抑えられますが、参列者数が多い場合は「大規模葬」となり、事前申請が必要になる可能性もありますのでご注意ください。

吉田一海（東京葬儀） · Answer

東京葬儀と申します。

参列される方の香典金額によって葬儀費用を賄えるかというご質問ですが、参列者様が増える事によりお返し物やお食事などの用意が必要になります。

そのため、香典金額×参列者様人数が、そのまま葬儀費用に当てられるわけではな事をご理解くださいませ。

また香典金額の相場などは、ある程度決まってはいますが、人によっては変動する場合もございますし、参列者様も想定する人数より増減する場合もございます。

香典金額を見積られるのは問題ないかと思いますが、変動される前提でお考えになられた方がよろしいかと思います。

初めての喪主への道しるべ · Answer

この度はお父様の余命宣告に際し、ご心痛の中で葬儀の準備を進めなければならないこと、心よりお察しいたします。以下に、いただいたご質問に基づき、参列者の多い葬儀における費用負担の考え方と現実的な対応について詳しくお答えします。

1. 香典で葬儀費用を補える可能性について
香典で葬儀費用を賄えるかどうかは、以下の要因に左右されます：

参列者の人数：

香典の金額は参列者の数に比例します。例えば、300名の参列者が予想され、1人あたり平均5,000円の香典をいただいた場合、1,500,000円が集まる計算になります。
香典の相場：

一般的に、香典は親しい間柄で5,000円～1万円、知人レベルで3,000円～5,000円が目安です。お父様が元市議会議員で交友関係が広いことを考えると、5,000円～1万円が平均的になる可能性が高いです。
葬儀の規模による費用：

参列者が多い場合、会場の規模、飲食代、返礼品の費用も増加します。例えば、300名規模の葬儀では、次のような費用が想定されます：

式場使用料：20万～50万円
飲食費：1人あたり3,000円～5,000円（300名で約90万～150万円）
返礼品：1人あたり1,000円～3,000円（300名で約30万～90万円）
総額は200万～400万円程度になる場合があります。

香典の収支バランス：

仮に参列者300名で、平均香典額を5,000円とした場合、約1,500,000円の収入が見込まれます。
一方、費用が300万円であれば、自己負担は150万円程度になります。
香典の額次第では、費用全額を補うのは難しいかもしれませんが、大きな負担軽減は可能です。
2. 葬儀費用を抑える方法
参列者が多い場合でも、工夫次第で費用を抑えることができます：

式場選び：

公営の式場を利用することで、費用を大幅に抑えられます。例えば、地域の市民斎場は民間の式場よりもリーズナブルです。
返礼品の見直し：

必要最低限の返礼品を選び、費用を削減することが可能です。一部の地域では香典返しを省略し、会葬礼状だけで済ませる場合もあります。
飲食の提供方法：

通夜振る舞いや精進落としを簡略化することで、飲食費を削減できます。例えば、個別パックの軽食に切り替える方法もあります。
3. 家族葬と一般葬のバランスを取る方法
お父様の交友関係を考えると、完全に家族葬にするのは難しいかもしれませんが、以下の方法で妥協点を見つけられる可能性があります：

通夜を家族葬、告別式を一般葬に：

通夜は近親者だけで行い、翌日の告別式を広く参列を受け入れる形式にすることで、費用と交友関係のバランスを取れます。
お別れ会の形式を検討：

宗教儀礼を省略し、お別れ会のような形式で行うと費用を抑えつつ、多くの方に参列していただくことが可能です。
4. 実際に進める際の注意点
予算計画を立てる：

葬儀社に相談し、参列者数を想定した見積もりを出してもらいましょう。
香典管理の計画：

香典は当日まとまった額が入るため、事前にどの程度の補助になるかは分かりません。あくまで補助金額として計算し、不足分は別途準備する必要があります。
親族との話し合い：

参列者数が多い場合、親族間で費用分担について話し合うことも選択肢です。
5. まとめ
香典で葬儀費用を補うことは可能性としてありますが、完全に全額を賄うことは難しい場合もあります。現実的には、参列者数、香典の平均額、葬儀規模を考慮した計画が重要です。

費用負担が大きいと感じられる場合は、葬儀社に相談し、費用削減が可能なプランを提案してもらうことをお勧めします。また、無理のない範囲で交友関係を尊重した形を取るよう、家族間で話し合いを進めてください。

香典で葬儀費用を全額補う事ができますか？

横田【家族葬ひびき県央】

吉田一海（東京葬儀）

初めての喪主への道しるべ